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〜感謝の気持ちと一人ひとりの向上心がまちの魅力となる〜

 

                  公益社団法人狭山青年会議所
                    第40代理事長    栗原 大

 

<はじめに>
   緑豊かなお茶香るまち狭山で生を受け、これまでの人生を狭山市で過ごしてきました。
多くの時間をこのまちで、住み暮らしてきたにも関わらず、未熟であった私は狭山の未来や
まちの発展について深く考えたことはありませんでした。
  30歳の時に、狭山青年会議所の例会に誘って頂きました。青年会議所という団体の目的
や活動内容を理解することなく、参加した私は衝撃を受けました。同世代の青年が自分自身
とは全く違う環境に身をおいていること、言葉の説得力や立ち振る舞い、今まで身の周りに
いた同世代の人たちや、日常では見たことのない光景を目の当たりにし、大きな衝撃を受け
ました。
   そのような強烈な刺激を受けた私は、ここに身を置くことで何か自分を変える事ができ
るのではないかと確信し狭山青年会議所の門を叩きました。
   しかし、何か自分を変える事ができるのではないかと思い入会したにも関わらず、青年会
議所という団体の本質を理解するまでに多くの時間を費やすことになりました。
  『狭山を魅力と誇りに溢れるひととまちにしたい』という先輩諸兄姉の強い想いは、入会間
もない私にはどこか現実離れした壮大過ぎるビジョンであったため、その時の私には青年
会議所の運動や活動を理解することができなかったのです。
先輩諸兄姉と青年会議所で共に運動や活動をしていく過程で、地域やそこに住む人たち
の事を真剣に考える姿を拝見し、魅力溢れる青年としての資質の高さを日々実感すること
によって、徐々にではありますが、青年会議所の活動の中に多くの学びがあることに気づか
されました。
   そしてその学びこそが、地域をより明るく豊かにし、また私たち青年が資質を兼ね備えた
青年経済人として地域でリーダーシップを発揮することが、より良いまちになる為に必要
であると考えるようになりました。
   青年会議所の本質を少しずつ理解し始めていたある時、尊敬する先輩より青年会議所の
本当の価値を見出すには、強烈な原体験を経験することが必要であると教えて頂きまし
た。
   入会して数年が経ち、委員長という大役を担う機会を頂いたある時、大規模な事業を控
え一人で抱え込み、不安と焦りに追われ責任という大きなプレッシャーに押しつ潰されそ
うになっていた時、多くの仲間や入会間もないメンバーまでもが、様々な支援の手を差し
伸べてくれた事で事業を無事に終える事ができたのです。
   それまで仕事も家庭も青年会議所の活動も全てが自分本位だった私を、多くの仲間が支
えてくれた強烈な原体験を経験し、自分が周囲の人々に如何に助けられ、支えられて今が
あるのかということを真剣に考えるようになりました。自然と溢れた感謝の強い想いは、
私自身も誰かの為に考え、行動したいという気持ちへと変化していました。
   多くの人々に改めて伝えたい。私たちは一人で生きているわけではなく、多くの支えの
上に成り立っているのだという事を。
   私が持っていた、多くの人々に支えられ生かされているという強い感謝の想いは、いつ
の日か家族や仲間といった身の回りの人たちへの感謝から、私を支えてくれる多くの人々
が住み暮らす「さやま」をより住み暮らしやすい“まち“にしたい。という志を持つよう
になりました。
   家族、社員、仲間、地域の人々に助けられ、支えられ今があることに心から感謝し、そ
の感謝の想いから他が為に行動できる人になってほしい。
   私たちは、この狭山が多くの人々にとってより住み暮らしやすいまちへとなる為に強い
志を持ち、青年経済人として人間性を磨き、弛まぬ努力を怠ることなく青年会議所運動を
展開していこう。

 

<創立40周年>
   本年度、狭山青年会議所は創立40周年を迎えます。
   創立40周年を迎えるにあたり、40年間、その時の青年たちが修練・奉仕・友情のも
と、青年会議所運動を展開できたのは、多方面で多くのご協力を頂けた賜物であります。
本年創立40周年を迎える事に感謝し、狭山の未来を見据え、今後行っていく運動指針を
多くの方々に伝え、感謝の気持ちをもち一年間活動を続けていこう。
   近年、「青年会議所しかなかった時代」から「青年会議所もある時代」と揶揄されてい
る現実がある中で、私たち自身は本当に青年会議所の存在意義を理解して、活動ができて
いるでしょうか。今一度自らを振り返り、なぜ、何のために私たち青年会議所が存在する
必要があるのか、この40周年という節目に考える必要があります。その理解こそが、こ
れから先の運動指針に誇りと活力を与え、私たちが起こす運動に広がりを与えるのです。
   そして、この節目の機会を無駄にすること無く、多くの地域の方々をも巻き込みメンバ
ー一人ひとりが強い志を持ち、運動を創っていこう。

 

<会員拡大>
   青年が地域の問題を考え、同世代の仲間と議論し、地域と共に成長し、より良い狭山を創
る為に1人でも多くの同志を拡大しなければなりません。
   また、青年に多くの機会を提供し続ける事は青年会議所の使命であります。
多くの機会を青年に与え、共に運動を起こし、地域を牽引することができる資質を兼ね備え
たリーダーを創出するために、会員拡大は必ず成功させなければなりません。
   拡大は青年会議所が創立され以来、連綿と続く唯一の運動です。全メンバーが今一度、
会員拡大をする意義をしっかりと理解しよう。
   また、青年会議所とはどのような団体なのか、入会の浅いメンバーにしっかりと伝播
し、入会対象者にとって魅力となる事業を展開しながら、会員拡大を活動から運動に転換
していこう。

 

<JAYCEEとして>
   経済と地域社会は密接な関係にあり、ここ狭山も様々な課題があります。我々、青年世
代が今こそ青年経済人として資質を学ぶことで、個々の資質を磨き、自社の発展は勿論の
こと、地域経済の発展に貢献していこう。
   また、青年経済人としてもうワンランク上の自分を目指してほしい。JAYCEEとし
て。
   青年会議所で修練を積み、JAYCEEとして成長することが青年経済人としての成長に
必ず繋がるはずです。
   青年経済人としてJAYCEEとしてリーダーシップを発揮し、まちの課題や問題に取
り組み、より良い狭山を率先して創っていこう。

 

<事務局>
   創立40周年を迎えるにあたり、各事業・例会の広報や狭山青年会議所のホームページ
の運営を
しっかりと行っていこう。また、メンバーの在籍年数の短期化により基本的な運営を魅せ
る事は非常に重要で大きな意味があります。運営を司る事務局がメンバーの見本となるよ
う資料作成や設営をしっかりと行っていこう。

 

<会員交流>
   会員の交流は、メンバー間の繋がりをより強くすることと共に、狭山青年会議所を築き
上げ、私達メンバーへ様々な機会を創って頂いた、先輩諸兄姉に感謝をし、この節目の年
に改めて、先輩諸兄姉との交流をしっかりと行い、現役メンバーとの懸け橋となる事業を
行っていこう。

 

<結びに>
   私達は青年会議所で多くの学びと多くの仲間や地域の方々に支えられ、日常の生活では
経験をすることが無い貴重な成長の機会を頂いている。
   この機会に感謝し、JAYCEEとして、一人の青年経済人として、このまちのために
強い志を持ち共に率先し行動し続けよう。

 

   志とは
   感謝の気持ちを忘れずに、人の為に行動する。
   青年経済人としての資質を磨き、努力を怠らない。
   家族や関わる全ての人々を幸せにする。
   全てのメンバーが志を持ち行動していこう。より良い狭山の未来を創造するために。

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